2009年4月25日土曜日

日興コーディアル買収で三井住友が優先交渉権…野村に並ぶ連合へ


米金融大手シティグループ傘下の日興コーディアル証券の売却問題で、24日、三井住友フィナンシャルグループが優先交渉権を得る見通しとなった。

 日本の金融大手3グループによる入札で最も良い買収条件を提示した。三井住友による買収が実現すれば、国内2位で関係が深い大和証券グループ本社と3位の日興の間で包括的な協業態勢が確立される公算が大きく、証券首位の野村ホールディングスに拮抗(きっこう)する勢力となる。

 20日の2次入札には、ほかに三菱UFJフィナンシャル・グループと、みずほフィナンシャルグループが応じた。三井住友の提示額は5000億円を超えて最高額となった模様だ。

 三井住友は大和証券グループ本社と親密だ。日興を買収すれば、預かり資産の単純合計では約65兆円に達し、野村の約58兆円を上回る。日本の証券界で戦後から続く「ガリバー」野村の優位性が揺らぎ、三井住友・大和・日興連合との2強時代に突入するなど、「地殻変動が続く」(金融関係者)公算が大きい。

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